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AstroサイトSEO完全ガイド:メタタグ設定から検索順位向上まで

はじめに

Astroで美しいブログを構築し、期待に胸を膨らませて公開して1週間。しかし、2ヶ月経ってもGoogle検索でタイトルを入力しても3ページ目にも出てこない。Google Analyticsを開いても訪問者は一桁台。「何か間違っているのでは?」と疑い始めることでしょう。

実を言うと、私も同じ経験をしました。Next.jsからAstroに移行した際、「Astroは高速だ」「従来のReactフレームワークより40%速い」「Lighthouseで100点が取れる」と聞いていました。確かにサイトは爆速になりましたが、検索順位は全く上がりませんでした。そこで初めて、パフォーマンスの優位性だけでは不十分で、SEO設定こそが重要だと気づいたのです。

良いニュースは、AstroのSEO対策は実は難しくないということです。この記事では、メタタグ、サイトマップ、robots.txt、構造化データといったAstroサイトの完全なSEO設定手順を手取り足取り解説します。コピー&ペーストできるコード例も用意しました。これ通りに進めれば、30分で基礎設定は完了します。1〜2週間後には、Google Search Consoleでインデックス登録という嬉しい通知が届くはずです。

なぜAstroはSEOに強いのか?

具体的な設定に入る前に、なぜコンテンツサイトにAstroを選んだのか、その理由をお話しします。

AstroのSEOにおける天然の利点

Astroの最大の特徴は デフォルトでJavaScriptゼロ であることです。これ、本当に「ゼロ」なんです。ページを直接静的なHTMLとして生成するため、検索エンジンのクローラーは純粋なHTMLコンテンツを見ることになり、JSの実行を待つ必要がありません。

この「アイランドアーキテクチャ(Islands Architecture)」は非常に賢いです。ページの主体は静的HTMLで、インタラクションが必要な部分(「いいね」ボタンなど)だけJSをロードします。これによりFirst Contentful Paint(FCP)が劇的に速くなり、Googleのクローラーに好まれます。

以前Next.jsを使っていた時は、SSRを有効にしていてもバンドルされるJSファイルはそれなりに大きかったです。Astroに移行してから、JavaScriptのサイズは90%削減されました。Lighthouseのスコアも78点から一気に98点に跳ね上がりました。

90%
JSサイズ削減
Next.jsからAstroへの移行後
78→98点
Lighthouse向上
スコアが20点アップ
30分
設定時間
コアSEO設定の完了まで

他のフレームワークとの比較

正直なところ、フレームワークには適材適所があります。簡単に比較してみましょう:

Astro:ブログ、ドキュメントサイト、マーケティングサイトなど、コンテンツ中心のサイトに最適。読み込み速度は圧倒的で、2025年のデータでは開発者の使用率が18%まで増加しています。

Next.js:管理画面やECサイトなど、複雑なインタラクションが必要なWebアプリ向け。クライアント側の状態管理が多用される場合に適しています。

Gatsby:Astroと同じく静的生成を行いますが、ビルド後のサイズがやや大きく、ビルド速度もAstroより遅い傾向があります。

実例として、友人の技術ブログをNext.jsからAstroに移行したところ、読み込み速度が約50%向上しました。Google Search Consoleのデータでは、平均滞在時間が1分20秒から2分10秒に伸びました。この改善は明白です。

基礎編 - メタタグの完全設定

さて、本題に入りましょう。メタタグはSEO最適化の第一歩であり、最も見落としがちな部分でもあります。

基本の3点セット:title, description, keywords

Astroを使い始めた頃、どのメタタグを書けばいいのか迷いました。<meta>タグは山ほどありますが、核となるのは実は3つだけです。

titleタグ:最も重要です。Google検索結果に表示される大見出しです。長さは50〜60文字(全角30文字程度)に収めるのがベストです。長すぎると省略されてしまいます。

descriptionタグ:検索結果の下に表示される灰色の説明文です。120〜160文字(全角80文字程度)で、核となるキーワードを含める必要があります。Googleはクリック率(CTR)で結果の良し悪しを判断するため、ここを魅力的に書くとクリック率が20〜30%向上します。

keywordsタグ:正直なところ、Googleは現在これをほとんど見ていません。しかし書いておいて損はないので、3〜5個のキーワードを入れておきましょう。

Astroでの設定は非常に簡単で、.astroファイルの<head>部分に直接記述します:

---
const title = "AstroサイトSEO完全ガイド";
const description = "メタタグ、サイトマップ、robots.txt、構造化データまで、AstroサイトのSEO設定手順を完全解説。";
---

<head>
  <title>{title}</title>
  <meta name="description" content={description} />
  <meta name="keywords" content="Astro SEO, Astro最適化, メタタグ, sitemap" />
</head>

Open GraphとTwitter Card

これらはSNSでシェアされた時に使われます。X(Twitter)やLINEでリンクを貼った時、自動でタイトルや画像が表示されるのを見たことがありますよね?あれがOpen Graph (OG) タグの働きです。

必須なのは以下のタグです:

<meta property="og:title" content={title} />
<meta property="og:description" content={description} />
<meta property="og:image" content="https://yoursite.com/og-image.jpg" />
<meta property="og:url" content="https://yoursite.com/current-page" />
<meta property="og:type" content="article" />

<!-- Twitter Card -->
<meta name="twitter:card" content="summary_large_image" />
<meta name="twitter:title" content={title} />
<meta name="twitter:description" content={description} />
<meta name="twitter:image" content="https://yoursite.com/twitter-image.jpg" />

og:imageの注意点:画像サイズは重要で、推奨は 1200x630px です。以前500x300の小さな画像を使った時は、SNSシェア時の表示がぼやけてしまいました。推奨サイズに直してからは、くっきりと表示されています。

コンポーネントで一元管理

各ページに手動でメタタグを書くのは面倒です。賢い方法は、BaseHead.astro コンポーネントを作成し、一元管理することです。

src/components/BaseHead.astro を作成します:

---
interface Props {
  title: string;
  description: string;
  image?: string;
}

const { title, description, image = "/default-og-image.jpg" } = Astro.props;
const canonicalURL = new URL(Astro.url.pathname, Astro.site);
---

<head>
  <!-- 基本メタ -->
  <meta charset="utf-8" />
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1" />
  <link rel="icon" type="image/svg+xml" href="/favicon.svg" />

  <!-- SEO -->
  <title>{title}</title>
  <meta name="description" content={description} />
  <link rel="canonical" href={canonicalURL} />

  <!-- Open Graph -->
  <meta property="og:type" content="website" />
  <meta property="og:url" content={canonicalURL} />
  <meta property="og:title" content={title} />
  <meta property="og:description" content={description} />
  <meta property="og:image" content={new URL(image, Astro.site)} />

  <!-- Twitter -->
  <meta name="twitter:card" content="summary_large_image" />
  <meta name="twitter:title" content={title} />
  <meta name="twitter:description" content={description} />
  <meta name="twitter:image" content={new URL(image, Astro.site)} />
</head>

ページファイルでの使用例:

---
import BaseHead from '../components/BaseHead.astro';
---

<html>
  <BaseHead
    title="私の記事タイトル"
    description="記事の説明文"
    image="/my-article-cover.jpg"
  />
  <body>
    <!-- ページコンテンツ -->
  </body>
</html>

Content Collectionsでブログ記事を管理しているなら、frontmatterからタイトルや説明を自動抽出できるのでさらに便利です。

実践編 - サイトマップとRobots.txt

メタタグの次は、Googleにサイトを見つけてもらうための設定です。sitemapとrobots.txtが必要になります。

Sitemap:検索エンジンへの地図

サイトマップは、サイト内の全ページリストを含むXMLファイルです。Googleのクローラーはこれを見て、どのページをクロールすべきか判断します。データによると、サイトマップを設定することでインデックス登録までの時間が約50%短縮されるそうです。

Astroでの設定は超簡単。公式の @astrojs/sitemap プラグインを使うだけです:

npx astro add sitemap

このコマンドを実行すると、astro.config.mjs が自動更新されます。

import { defineConfig } from 'astro/config';
import sitemap from '@astrojs/sitemap';

export default defineConfig({
  site: 'https://yoursite.com',  // ドメインを必ず設定してください
  integrations: [sitemap()],
});

重要siteプロパティは必須です。これを忘れるとサイトマップが生成されず、ビルドエラーになります。

設定後 npm run build を実行すると、dist/ ディレクトリに sitemap-0.xmlsitemap-index.xml が生成されます。

最後に、<head> にサイトマップへのリンクを追加しておきましょう:

<link rel="sitemap" href="/sitemap-index.xml" />

Robots.txt:クローラーへの指示書

Robots.txtは、どのページをクロールしてよくて、どのページはダメかを検索エンジンに伝えます。管理画面やテストページなどは除外したいですよね。

最も簡単な設定方法は、public/robots.txt を作成することです:

User-agent: *
Allow: /

Sitemap: https://yoursite.com/sitemap-index.xml

特定のパスを除外したい場合:

User-agent: *
Allow: /
Disallow: /admin/
Disallow: /private/

Sitemap: https://yoursite.com/sitemap-index.xml

Google Search Consoleへの送信

これらを設定したら、Google Search Console にサイトマップを送信します。

  1. プロパティ(サイト)を追加して所有権を確認
  2. 左メニューの「サイトマップ」をクリック
  3. sitemap-index.xml と入力して送信

通常1〜3日でクロールが始まります。「検出されたページ数」が増え、「インデックスに登録済み」に変わっていくのを見るのは快感です。

上級編 - 構造化データ(JSON-LD)

構造化データと聞くと難しそうですが、設定は簡単で効果は絶大です。

なぜ構造化データが必要か?

検索結果に、星評価や著者名、レシピのカロリーなどが表示されているのを見たことはありませんか? これが「リッチリザルト(Rich Snippets)」で、構造化データによって実現されています。

GoogleはJSON-LD形式を推奨しています。これを設定すると、検索結果での視認性が高まり、クリック率が向上します。私のブログでは設定後、クリック率が約15%向上しました。

Astroでの実装

Astroでは set:html ディレクティブを使って簡単に挿入できます。src/components/StructuredData.astro コンポーネントの例です:

---
interface Props {
  type: 'WebSite' | 'BlogPosting' | 'Article';
  title: string;
  description: string;
  author?: string;
  datePublished?: string;
  image?: string;
}

const {
  type = 'Article',
  title,
  description,
  author = 'Your Name',
  datePublished,
  image
} = Astro.props;

const canonicalURL = new URL(Astro.url.pathname, Astro.site);

const structuredData = {
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": type,
  "headline": title,
  "description": description,
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": author
  },
  "datePublished": datePublished,
  "image": image ? new URL(image, Astro.site).href : undefined,
  "url": canonicalURL.href,
  "mainEntityOfPage": {
    "@type": "WebPage",
    "@id": canonicalURL.href
  }
};
---

<script type="application/ld+json" set:html={JSON.stringify(structuredData)} />

記事ページでの使用法:

---
import StructuredData from '../components/StructuredData.astro';
// frontmatterからデータを取得
---

<head>
  <StructuredData
    type="BlogPosting"
    title={frontmatter.title}
    description={frontmatter.description}
    author={frontmatter.author}
    datePublished={frontmatter.pubDate}
    image={frontmatter.coverImage}
  />
</head>

注意:必ず set:html を使ってください。そうしないとJSONが単なるテキストとしてエスケープされてしまいます。

検証とテスト

設定後は必ず検証しましょう。

  1. Schema.org Validator:構文エラーがないかチェック
  2. Google リッチリザルト テスト:Googleが正しく認識できるかチェック

両方でパスすることを確認してください。

パフォーマンスもSEOの一部

Googleはページ読み込み速度がランキングに影響すると明言しています。ロードが3秒以上かかると、55%のユーザーが離脱するというデータもあります。

Core Web Vitals

Googleが重視する3つの指標です:

  • LCP (Largest Contentful Paint):メインコンテンツの表示時間(2.5秒以内推奨)
  • FID (First Input Delay):操作への応答時間(100ms以内推奨。現在はINPに移行中)
  • CLS (Cumulative Layout Shift):レイアウトのズレ(0.1以内推奨)

Astroはこの点で非常に有利です。

Astroでの最適化テクニック

画像の最適化
Astroの <Image /> コンポーネントを使いましょう。

---
import { Image } from 'astro:assets';
import myImage from '../assets/my-image.jpg';
---

<Image
  src={myImage}
  alt="説明"
  width={800}
  height={600}
  loading="lazy"
/>

自動的にWebP変換、サイズ調整、遅延読み込みを行ってくれます。

フォントの最適化
font-display: swap を使用します。これにより、フォント読み込み中はシステムフォントでテキストを表示し、読み込み完了後に切り替えることで、文字が表示されない時間をなくせます。

まとめ

AstroはSEOに非常に適したフレームワークですが、以下の3つの設定を行うことで、そのポテンシャルを最大限に引き出せます。

  1. 基本メタタグ:BaseHeadコンポーネントで管理
  2. SitemapとRobots.txt:公式プラグインとファイル作成で対応
  3. 構造化データ:JSON-LDを設定してリッチリザルトを狙う

これらの設定は一度やってしまえば、あとは自動的に機能します。ぜひ今すぐあなたのプロジェクトに適用してみてください。

AstroサイトSEO完全設定フロー

メタタグから検索順位向上までの30分SEO設定ガイド

⏱️ Estimated time: 30 min

  1. 1

    Step1: 基本メタタグの設定

    title(50-60文字)、description(120-160文字)を各ページに設定。Layoutコンポーネントで一元管理し、frontmatterから動的に値を挿入します。
  2. 2

    Step2: Open GraphとTwitter Cardの設定

    SNSシェア用のog:title, og:imageなどを設定。画像サイズは1200x630pxを推奨。
  3. 3

    Step3: Sitemapとrobots.txtの配置

    npm install @astrojs/sitemap でプラグインを導入し、configにsite URLを設定。publicフォルダにrobots.txtを作成してクローラーを制御。
  4. 4

    Step4: JSON-LD構造化データの追加

    Schema.orgに基づいたJSON-LDを生成するコンポーネントを作成し、記事ページに配置。Googleリッチリザルトテストで検証。

FAQ

なぜAstroはSEOに強いのですか?
AstroはデフォルトでJavaScriptを含まない静的HTMLを生成するため、読み込みが非常に高速で、検索エンジンのクローラーがコンテンツを理解しやすいためです。
Sitemapがエラーになります
astro.config.mjs の `site` プロパティが設定されているか確認してください。これが設定されていないとsitemapは生成されません。
構造化データは必須ですか?
必須ではありませんが、検索結果での表示がリッチになり(星評価や画像など)、クリック率向上に大きく寄与するため、導入を強く推奨します。

5 min read · 公開日: 2025年12月2日 · 更新日: 2026年1月22日

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